広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

6月第二日曜日稽古会・・・廣川君月命日

令和四年6月12日、廣川君月命日でありますこの日は、剣道七段挑戦者の先ずは剣道特別稽古会を前半に行いました。そして後半は、齋藤君との直伝稽古としました。

膝を痛めて少し稽古間隔が空いておりました七段挑戦者が元気に出向いて参りました。膝の具合も回復し、稽古に支障が無くなった様子でありました。しかし、又痛めぬ様に踏込みを繰り返しながら状態の確認はして貰いました。

何時もの様に先ずは、剣道形の仕太刀を遣って貰いました。

全体的には大変良く成って来ております。稽古を始めた当初は度々中断せざるを得ず、難儀しておりましたが、今ではまがりなりに遣い切れる状態と成っております。まだマスクを着けた稽古でありますので呼吸法は少し滞り気味ではあります。次に目指すと処は呼吸法の継続でありましょう。小太刀は大変良くなっております。確実な受け流しと成っております。

2~3今後への修正点を伝え、手本を示して形稽古を終了し、地稽古へと移行しました。

この日は膝への負担を考慮して基本打込そして応じ技を重点的に行いました。特に面打ちの際に過去に痛めた肘の影響もあり、打ち其の物が縮む傾向がありますので、伸びやかな面打ちを求め、繰り返して貰いました。一度身に付いた悪癖を取り去るのは難儀でありますが、遣りきらねば成りません。その先に七段合格が待っております。

基本稽古の後は、膝の調子が良い様ですので、地稽古となりました。こちらも当初とは明らか違いが出て来ております。打たれても前に出ようとする気持ちが継続出来ておりました。現在挑戦しております伸びやかな鋭い打ちが有る程度身に付けば良い一本が取れぬ日も必ず参ります。

4時少し前に齋藤君出向いてまいりましたので、引き続き直伝稽古を行いました。この日は前半の流れで防具を着けての基本打込、地稽古のみを行いました。昨日の今日ですが心地よい鋭い打ちが出て来ておりました。後は如何に地稽古で出すかです。少し連撃の術理を伝授しました。打ち其の物で相手の構えを崩す事も大切です。その遣い方を手本を示しながら稽古させました。

基本稽古を終えて最後の地稽古と成りましたが・・・一本打ちは影を潜めて・・・連撃ばかりを繰り返す齋藤君でありました・・・単純に連撃を繰り返しても・・・通じる筈もなく・・・打込み台と化す齋藤君でありました。

途中、体協の会長が見学されておりましたが、身長180センチ、体重80キロを超す若き大男が小生に打ち据えられる光景を不思議そうに眺めて感嘆の声を上げておりました。若さや体格、体力だけでは如何ともし難いのが剣であります。不老の剣を目指しての師弟同行が続きます。

日記