広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

7月第二土曜日、明道館での剣道特別稽古会

令和四年7月9日、この日は七段挑戦者の為に明道館に出向き特別稽古を行いました。久しぶりの午前中の稽古会となりました。

雨上がりの蒸し暑い一日でありました。大型扇風機を回して用意していてくれてました。

先ずは日本剣道形であります。昨日の大雨の名残の湿気が床を覆うっていて、摺り足が難儀でありました。そこは無意識に新陰流の足法を遣っておりました。

この日は、前回に良き手応えが出ておりました摺り揚げ技の五本目に良き手応えが出ておりました。六本目はこの日は何故にか目付が乱れておりました。思わず・・・小手に目線が移動しておりました。之では地稽古で一本は取れません。目付は、あくまでも顔を中心に全体を見て取らねば駄目であります。正し五本目はほゞ完璧な一本でありました。本日の収穫の第一であります。

四本目は雑念が入った様で・・・巻き返しに成らず、串刺し成る処でありました。常に真剣勝負の気で行わねばケガをします。本人も反省しきりでありました。

小太刀の入り身は、難しい技でありますので更なる精進が必要であります。一つ、二つ、三つと途切れない攻めが求められます。之が地稽古に活きて来るのです。

この日も膝の具合を考慮して、基本打込と小生が打込む面に対する出頭、摺り揚げを何度も稽古してもらいました。小生に取りましては良き基本打込稽古となりました。

一時間半の少し短い稽古でありましたが二人っきりの直伝稽古でありますので、双方満足の稽古でありました。