広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

4月第二日曜日稽古会

令和五年4月9日、先週に引き続き日曜日稽古会を行いました。コロナ対策の緩和が為された事により通って来やすく成った永原君がこの日も出向いて参りました。

剣の修業は、行うべき稽古を地道に弛まず積み重ねて行くしかありません。地道な稽古を嫌い、目新しい事に心を奪われ、次から次へと表面上の形・・・手順を追いかけ、手数だけ増やして、それに満足を得ても物の役にはたつはずもなく・・・本質を目指した一人遣いに先ずは勤しむ永原君でありました。

一人遣いで磨いた打ちを今度は、元立相手に打込みを行う・・・実際に打つ事を行わねば、観えてこない事があります。打ち合わせる木刀の衝撃を手の内から感じる事でしか、判らぬ事があります。打たせて貰えると勝手に思い込み、外されて空打ちとなると、勢い余って、手の内から木刀が飛んでしまう・・・何処まで打込むかを常い意識してない故であります。斬りに繋がる打ちは、何処を目掛け、三つの太刀筋のどれで、何処までの深さで打込むか・・・これを常に意識せねば、斬りに繋がる打ちとは言えません。其れを知ったら、どこまで実践できるかを、数限りなく打ち込み、身体で覚えて行くしかありせん。行あるのみです。一見単純とみえる事を弛まず積み重ねて行くしか方法はありません。それも師相手に・・・師弟同行でしか成し得る術はありません。1000日の鍛、万日の錬を積み重ねて行くばかりであります。

日記