広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

5月最後の日曜日稽古会・・・宮島嚴島神社奉納古武道演武大会一週間前

令和五年5月28日、宮島嚴島神社奉納古武道演武大会一週間前の稽古会を行いました。この日は大阪から野原君が出向いて来るように成っておりましたが、通常であれば正午から稽古開始となる処を三時からと異例の事でありました。これは直前まで日本を賑わしておりましたサミットの影響と言える物で、学校行事がこの日にずれ込んで仕舞い、已む終えぬ事でありました。

三時少し前に今回の参加者が揃った処で寸暇を惜しむ様に稽古を始めました。

何時梅雨入りを迎えても良い蒸し暑い一日でありました。

木刀での打込みは何時にまして熱を帯びた物でありました。大会への弟子達の意気込みの表れでありましょう。

その意気込みの儘に兵法を遣い合いました。本伝の太刀、試合勢法・・・蟇肌竹刀、木刀で・・・。勢法は特に生き物・・・本伝の太刀とは趣を異とした対応も求められます。トレースの様にでは、駄目であります。そこの処を今少し理解できてない野原君でありました。齋藤君には稽古後の食事の際にあかしておきました。

今大会は無声の気合を求められておりますので、本来なら発声を伴っての勢法も無声で行います。其処を強く意識して遣い合いました。之も又良き修行の一環であります。どの様な場にも即応するのが武道であります。

日記