広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

第28回宮島嚴島神社奉納古武道演武大会

令和五年6月4日、第28回宮島嚴島神社奉納古武道演武大会が開催されました。三年に及ぶコロナ規制が解除された久しぶりの制約ない中での大会でありました。当会は今年も実行委員会の一員として、小生は実行委員長として参加致しました。演武者79名同行者37名、総勢116名の大会と成りました。

数日来の線状降水帯の影響は、前日まで各地の交通機関に影響を及ぼし、参加団体の移動に多大な影響を及ぼしましたが、当日は晴天に恵まれ、体調不良以外の欠席者もなく、無事に開催できる事と成りました。

演武者、同行者全員が正式参拝のお祓いを受け、祓殿へと移動して、開会式、大会開始となりました。参加者全員での正式参拝も三年振りであります。(人数制限の為)

大会演武者は無論、多くのご家族、同門者が制約の無く成った嚴島神社祓殿に一同に集い、演武者の気一杯の演武に一体と成って参加されておりました。この空間に流れる熱気と食い入るように見つめる参加者、一般の参拝者・・・清々しい空気が満ち溢れておりました。

参加者も自身の団体だけでなく、他の流派団体の礼法、立居振舞、次々と繰り出される形、技前に何一つ見逃すまいと気を集中して見入る姿が、印象的でありました。

流派、団体、連盟の垣根を取り払い、老いも若きも武道を求める心が自然と一体となった掛けがえの無い一時でありました。

当大会は、今後とも流派、団体、連盟等の全ての垣根を取り払い、一切の柵も許さず、只々嚴島神社の神様の前で真の武道を求める同士の集い、大会として開催して参ります。この場での出会いが、相互の繋がりを生み、個々に交流発展して行く事を実行委員会、大会開催関係者全てが望んでおります。

ますますの精進、精武を心にきし、良き大会の終了と成りました。

日記