広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

7月第三土曜日稽古会

令和五年7月15日、7月第三土曜日稽古会を行いました。この日は、宮島嚴島神社奉納古武道演武大会以来初めての稽古に永原君が、光市より出向いて参りました。自宅も家庭の事情により遠方となり、仕事、子育て、義父の面倒と中々自身の時間が作れない状況下での久しぶりの稽古参加でありました。

一人遣いの段階から稽古に飢えた様子が良く伺える永原君でありました。日頃の喧騒を忘れて自身の時間に没頭しておりました。

坐礼の際に大会の記念品、小林君からの初戦優勝記念Tシャツ、そして土産を手渡し、すこし近況について話をしました。

稽古の始まりは木刀による打込みであります。右手主導と成らぬ様に、大波小波の足捌きの精妙さを求めて、何度も打込みを繰り返しました。人を相手にする足捌き・・・難しくて当たり前であります。

兵法は、本伝の太刀を遣い合い、合撃の更なる充実を求めました。拍子の感じ方の精度を求めました。

剣道形太刀7本を遣い合いました。先ずは手順を確りと身に付け、術理を深めて参ります。呼吸法の更なる進化を求めて先ずは仕太刀を確りと遣って貰います。

真剣での抜刀では、基本刀法を振り込んで貰いました。所詮基本刀法の精度を高めて物に出来ていなければ、役にはたちません。単なる殺陣に成り下がらぬ様に、振り込んで貰いました。時とし順勢に難がでます。課題であります。

稽古の締めは、防具を着けての打込及び地稽古であります。素肌での打込み、勢法、抜刀、剣道形を活かす事を目指して地稽古であります・・・しかし地稽古に成ると、更に右手主導が強く成り・・・間斬り宜しく、自身で作り出す隙をしこたま打たれ続ける永原君でありました。

基本稽古、勢法、剣道形、抜刀の稽古を地稽古に活かすべく果てしない師弟同行が続きます。

日記