広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

11月最初の土曜日稽古会

令和五年11月4日、11月第一土曜日稽古会を行いました。この日を入れて海上勤務まで後二回の稽古と成る齋藤君が時間を惜しむ様に出向いて参りました。秋と言うには少し気温の高い一日でありました。

海上勤務の間のこの一か月の稽古は、あくまでも基本の中に有る重要な点・・・剣の極意と言っても良い、根幹に関わる点を重点的に身に付けるべく、繰り返し稽古を行いました。

先ずは、ハセセであります。その中のセ・・・誰でも知っていて中々に身に付かぬ事であります。先ずは座って、そして立って、更に動きの中で崩れぬ様に・・・これが出来ねば、真の打ちは決して出来ません。

その為の足法・・・足捌き、体捌き・・・先ずは、剣道形の中で言われている、大きく三歩体を進めて、小さく五歩で下がる・・・それを摺足で行う。誰でも知っていて、出来ると思っていても、まず出来ている者は無い。

此の重要性を明かし、実践させました。言われて初めて気づく難しさ・・・困惑しながら繰り返す齋藤君でありました。この足捌きが、実は地稽古での面打ちに繋がります。これが出来ねば真の面打ちは出来ません。

基本打込、兵法、剣道形、真剣での抜刀、そして防具を着けての基本打込、地稽古・・・全てを先ずは体を正しく運ぶ事を確り認識して遣い合いました。

何処までも真の一本を求めての師弟同行であります。