広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

博多での初稽古

博多での初稽古会を行いました。大坪氏は仕事で不参加と成りましたが術後療養中の加藤氏は元気な姿を見せていました。稽古復帰も近い事でしょう。今年の稽古初めでもあり新人二人の参加もありましたので基本稽古を充分に行った後は全員に三学(高揚勢)を遣って貰い、新人の両君には代授を行いました。剣道経験者ですので試合勢法からの方が馴染みよかったかもしれませんが伝達の序次通りとしました。しかしながら全員が覚えた積もりの気が強すぎて序盤の出来は惨憺たるものでした。当流の根幹に関わる太刀ですので時間を惜しまず毎回練っていなければさび付いてしまうと強く感じました。何処よりも基本刀法に重きをおいた稽古をしてきた積もりでしたが小生にも油断があったと反省しました。
新人の両君は手順を何とか覚えた貰った様です。今後は遣う度に徐々にこの勢法の面白さを感じて行く事でしょう。その後は先に取組んでいる若手二人と共に江頭氏に後雷刀の代授を行いました。真っ直ぐ、順逆の被せ打ちに混乱しながらも何とか13本を遣い終えました。今後は若手の勢いの有る遣いっぷりとは違う年齢なりの渋い遣いっぷりを目指し精進下さい。土居君は今が剣道の変わり目ですので悩みは尽きぬと思いますが一つ一つ生真面目に自身の納得行くまで咀嚼し新境地を開いて下さい。野原君は今年も合撃一つに心を尽くして下さい。特に踏込みに心を尽くす。それに徹する。
兎にも角にも稽古です。少しでも回数多く精進致しましょう。