広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

18年度博多での最後の稽古会


18年度博多での最後の稽古会を行いました。参加者は奇しくも三年前、延春先生のお導きにより広島へ始めて稽古に出向いてきた両氏であります。この両氏との御縁により広島柳生会の新たなる一歩が始まり今日に至っております。何かの縁(エニシ)を強く感じざるをえない一日でありました。


勢法は今回、両氏がただ今取組んでおりますもののみを遣う事を決めておりましたので基本稽古は特に念入りに行いました。湿気の多い天候のせいもありましたがそれ以上に密度の濃い稽古に両氏もかなり消耗した様です。三年をへて両氏とも今までの稽古の成果が噴出すように元立ちとしましても嬉しくなるような良い打ちが出て参りました。桜の開花に合わせる様に今までの苦労苦しみの末に喜びの花を一斉に咲き誇らせるように彼我一体となった心地よい良い余韻の残る打ち、打留めが何本出た事でしょうか!今夜は両氏とも心地よい手応えの良い余韻になかなか寝つかれないのではないでしょうか!之が剣道修行の醍醐味です。多少のモヤモヤ、チグハグな行き違いも彼我一体となった心地よい一本の手応えを得る事により跡形もなく霧散します。今後とも良い時も悪い時も先ずは稽古をし稽古により総てを不立文字にて解決していくのみです。