広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

八月最初の土曜日稽古会


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平成27年8月1日、本日から八月で有ります。蒸し暑い日々が過ぎ去ったと思えば、正しく猛暑の到来で有ります。そんな中、16回目の治療を控えた廣川君が出向いて参りました。直伝の送出し稽古と成りました。
最近とみに、様に成って来ました被り物で有りますが、この日は流石にそれは取っての稽古で有りました。被り物を取りましても、僅かなグラデーションを見せる黒髪はそれはそれで、之もまた様に成って来ておりました。戦いの日々に思いを馳せました。
求められるままに、先ずは三学で有りました。筋力の衰えから来る二の斬りの乱れを気にしておりましたが、次の段階に入ったと理解するように厳命致しました。足腰刀の連動による身体全身の遣い方をより精度を高めよとの天の采配と理解させました。
九箇、下からそして仕込杖を久方ぶりに遣い合いました。小手縛りも可也の熟成を見せておりました。後輩達が揃う合宿では、彼らが餌食に成る光景が目に浮かびます。
最後に燕飛を遣い合いました。息を切らせながらも立派に遣い切っておりました。次の治療に思いをはせながら、その後一人遣いを観てくれる様に所望して参りました。更なる精度を求めて理解を深めて貰いました。
久方の直伝稽古は、思いの丈を出し尽くす事が出来た様で、茹だる様な頭がボーッと成る中で稽古を終えて、晴れやかな清々しい表情を見せておりました。何よりの送出しとなった稽古で有りました。