広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

7月奉納演武後初めての稽古会

平成28年7月16,17日、奉納演武後初の土日稽古会。
土曜日は小林君が、レース前最後の稽古を所望して参りました。日曜日は大会に参加した残りの者と関戸君が出向いて参りました。大会後は大会委員長としての残心に勤しんでいた事も有り、皆には一週間の休養をして貰いました。無論その間も勤務は待った無ですから激務で少し疲れ気味の者も無きにしも非ずで有りました。
そんな事よりも参加者は無論の事、小生も有る意味大会後の初めての稽古は大変楽しみにしております。一年の計をこの宮島嚴島神社の奉納演武と目標に定めている当会に取りまして、正しく気一杯で臨んだ大会後の初稽古は参加者皆が神様から確りと一年の精進のご褒美と次の一年の精進の課題を頂いた時間を共有できる大切な稽古であります。
平生直伝稽古を望んでいる者もこの日ばかりは、参加者全員の一皮剥けた様子を実感できる事を心底楽しみにしております。稽古後に皆が必ず反省文としてよこして来るメールや言葉には(楽しかった)と言う一言が必ず添えられております。小生も全く同感で有ります。
場に同席できなかった関戸君では有りますが、確りとその余韻は共有できた稽古会で有りました。皆の雰囲気を敏感に感じ取り、基本打込みから今まで以上に気を込め、元立の呼吸に集中しておりました。そこから写し取る事の出来る作為せぬ果実に驚愕しながら喜びを感じる日も近い事で有りましょう。
その余韻の儘に遣った三学は正しく大調子でありました。無論、確りと褒めておきました。
先輩二人も明らかに一皮剥けた良き遣いっぷりを披露しておりました。廣川君には最早ユガケは必要無い様であります。着けてないのが自然であると場の中で納まっておりました。大会では小生の気当たりに吹き飛ばされそうになり頑張り切った其の経験が何よりの自身に成っている様で有りました。もう恐れる物など何も有りませんでしょう。いよいよ安芸の小天狗の誕生かもしれません。
永原君の左太刀の順勢は最早彼の一部と成っておりました。
参加者全員が夫々に(楽しさ)を共有できた一日で有りました。合掌!