広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

第25回宮島嚴島神社奉納古武道演武大会

令和元年6月2日、第25回宮島嚴島神社奉納古武道演武大会を行いました。
元号令和と成りまして、初めての奉納演武大会でありました。毎年参加者夫々が各地から馳せ参じ、一年の計の想いを込めて、平素立ち入る事が出来ない国宝祓殿にて各地で重ねた精進の全てを嚴島の神様に奉納し、お言葉を頂き、次なる一年の精進を誓う、参加者に取りまして聖なる厳かな一日で有ります。
今大会は、出場者98名、サポーター47名総勢145名の大会と成りました。無論一般観覧者は数知れずでありまして盛会でありました。
例年の様に当会では、通常の道場にて前日稽古を行い宮島に前泊いたしました。
前日と言えども手を緩める事なく、稽古を行いました。当日の出来不出来に一喜一憂する事無く、一年の計として遣い切る事を厳命した稽古会でありました。気一杯に遣い切らねば、嚴島の神様からお言葉は頂けません。只々場に集中し、打太刀に集中する事を再度申しつけました。

当日は、梅雨直前の曇空でありましたが、雨が落ちて来る事も無く、さりとて暑さに悩まされる事も無く、この時期としましては最適な天候で有りました。この時期でありますので蒸し暑さから逃れる事は叶いませんので、昨年同様に冷たいオシボリを用意致しました。小休憩の際の冷たいオシボリは好評でありました。
各流派、武種の演武を最初から最後まで見学する事は中々叶いませんが、今回も確りと各団体の真摯な演武をすべて拝見する事が出来ました。今まで見過ごしていた一場面も有り、有意義な一日で有りました。
当会の出来は、一喜一憂する必要は無いと申しつけてはおりましたが、師の位に有る者としては、期待も無論有りました。一名我を忘れた状態に陥る者が有りましたが、構わず遣い切りました。勢法は生き物ですので何が起きても不思議では有りません。取り繕う事無く、遣い切る事が大切です。通常の稽古であれば、雷を落とされている状況ではありますが、何事も無く振舞われた事にそれ以上の苦痛を感じたやもしれません。此れからの一年の修業の糧としてくれれば、それで結構であります。

4時過ぎに恙無く終了いたしまして、来年の再会を祈念し、散会と致しました。その後、時間の許す者達での納会(打上げの会)へと移行致しました。昨年以上の参加があり、納会場所の天婦羅処(津久根島)は満席で有りました。大会の余韻を心行くまで堪能し、夫々の帰途についていただきましたhttp://www.megaegg.ne.jp/~yagyu-hujie/