広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

9月第四日曜日稽古会そして秋分の日お墓参り。

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9月22日日曜日稽古会

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廣川君、秋分の日お参り

令和元年9月22日、日曜日稽古会を行いました。栃木遠征を終えてからの初めての稽古会でありました。九州付近に接近して来ている台風の影響をみながらの稽古会と成りました。予報ではこの日3時過ぎくらいから雨が酷くなるとの事でしたので、予め本日の終了目安としておきました。

 

栃木鹿沼での特別演武を遣り終えた永原君の表情は、何時に無く晴れやかな表情を湛えておりました。何某かの手応え、自信の様な物を得た様で有りました。兄弟弟子に遠征に際してのカンパの礼を伝え、お土産を手渡しておりました。

無論、正面の廣川君にも意の一番に報告をし、お供えをしておりました。台風が迫って来ておりましたので急く様に一人遣いに励んでおりました。

齋藤君の一人遣いを観ながら、今まさに最初の上達期を向かえていると感じました。全てが少しづつ出来て来ております。更なる向上を求めて、上体の備えを正し、自覚させました。今まで指摘されても元の木阿弥であった事が、やはり砂が水を吸収する如く理解吸収する態勢が心身に宿って来ていました。一人遣いの最後頃には明らかに変わって来ておりました。

 

刻々と台風が迫りくる気配の中、毎回外せぬ稽古を三位一体となって練合いました。特に木刀にての打込みでは、各人が自分なりの良き音、手応えを感じ合っておりました。体の運びも夫々が其れ也に軽やかに確りとした物になりつつあります。嬉しい事であります。何事も行を積まねば出来ぬ事があります。知識だけでは如何にも成りません。

三時間足らずの稽古で有りましたが、実りの秋の気配を確りと感じたこの日の稽古で有りました。

次の日は、秋分の日。廣川君のお墓参りに出向きました。台風一過の爽やかな風がそよぐ穏やかな一日で有りました。遠征の事、弟子達の事・・・何時もの様に時間を忘れてお喋りをして参りました。