広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

10月第二日曜日稽古会

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10月13日稽古会

令和元年10月13日、日曜日稽古会を行いました。昨日の土曜日も行うようにしておりましたが、日本列島を襲った大型台風による強風の為に中止し、本日の稽古会と成りました。

今回の台風は主に東日本に甚大な被害を及ぼしました。幸いに広島は昨年の様な大雨に見舞われずに事なきを得ましたが、毎年日本の何処かで繰り返される想定外と言われる災害には、自然の脅威を再認識すると共に何とか先手を打てぬ物かともどかしさ感じる昨今であります。

本日も昨日の稽古中止を残念に感じていたであろう者達が、夫々のペースで出向いて参りました。挨拶を済ませ、これまた自身の立ち位置で思う処に任せて一人遣いに精を出しておりました。

それを観取りながら一言だけ正しておきました。夢中になって取り組む中で、頭の中では理解している事が、往々にして現実とのズレが生じる事があります。その事を自身が気が付かずにいると悪癖と成る事があります。其れをこの場にて正しておきます。後は、静かに自得を待つのみであります。

全体稽古の前に心静かに正面に向かい座礼を行い。呼吸法にて一体と成り、木刀にての基本打込みに移りました。

皆夫々に打込みに手応えを掴みつつあります。体の運び、打ちの鋭さ、軽快感さえも出て来ております。しかし油断大敵・・・どうしても速さだけを求めると所作事が小さくなって仕舞います。今一度基本の何たるかを伝えました。速さを求めるあまりに動作が小さく成って仕舞っては本末転倒であります。心身供の大きな遣い方を求めました。

一休憩のお茶の時間・・・当会では、この時間を大切にしております。稽古の中では伝え切れない事、之までの修業の過程で受けた色々な先生方からの薫陶、無論延春先生との遣り取り・・・思い出されるままに、しかし誰かに導かれるままに私なりの講道を行っております。稽古時間の中の一服の清涼剤でもあります。関戸君などは、この時間が入たく気に入っている様であります。

兵法は、本伝の太刀のみを遣い合いました。夫々に一点だけ正しを行い、自得を求めました。あれも此れもでは、焦点がぼけて仕舞います。一回の稽古で必ず心に残る一点を持って帰って貰います。其の積み重ねが自身の財産と成ります。

稽古後は、時間の許す齋藤君と食事処に向かいました。信号待ちの時にすぐ横の右折レーンを黄色信号の交差点に猛スピードで突入するRX8が一台・・・タイヤを軋ませながら猛スピード右折していったのは・・・戯け者の弟子でありました。後でこっ酷く叱りつけたのは、無論であります

日記