広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

2月第三土曜日稽古会

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2月15日稽古会

令和二年2月15日、二月第三土曜日稽古会を行いました。この日は、まるで春が訪れた様な陽気でありました。齋藤君との直伝稽古と成りましたが、一人遣いの段階から彼の流す汗の量が本来のこの時期の物では有りませんでした。廣川君の46回目の誕生日を天が祝っている様な雰囲気の中での稽古会と成りました。

一人遣いの段階から身体の運びを少し正しました。まだまだ寸足らずの運びに成っておりましたので、手本を示しながら、彼の立派な体格を活かす様に更なる意識を求めました。長い手足を充分に遣いきる事を求めました。雄大な剣遣いを目指して彼の更なる精進が求められます。

基本打込みにおいても伸びやかな打込みを更に求めました。息が上がり、溢れ出る汗を物ともせずに繰り返し繰り返し打込んでくる彼でありました。まさに薄紙を積み重ねる様に正しい稽古を積んで行くばかりであります。

本伝の太刀においても伸びやかに縮こまらぬ様に求めました。そして徐々に鋭さも出てくる様に・・・少しづつしかし、着実に上達をみせている齋藤君でありました。

地稽古においては、更に自身にあった間合からの打込みを求めました。無論、成す術なく打ち取られるばかりでありますが、思わず(おしい)と小生が発する場面もありました。言われた本人は何の事かとキョトンとしておりましたが・・・これが地稽古の面白処であります。逃げずに立ち向かって行けば思わぬ道が開ける事も有ります。

基本打込み、兵法、抜刀、地稽古と本会の更なる高みを目指しての真の稽古が続いて参ります。

日記