広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

2月第四日曜日稽古会

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2月23日稽古

令和二年2月23日、二月第四日曜日稽古会を行いました。この日は、大阪から野原君が五時間かけて車で出向いて参りました。久々の彼との直伝稽古と成りました。三連休の中日と言う事も有り又コロナウイルスの流行も重なり、新幹線の移動から車での移動に変更したのであろう車の多さで有った様です。長時間の車での移動を物ともせずに挨拶もそこそこに春の訪れを感じさせるような陽気の道場の空気を身体一杯に吸い込み、先ずは一人遣いを楽しむ野原君でありました。

正しい一人遣いの為に、ややもすると縮こまり気味の両腕の伸びと無用な指での操作を正し、体全体でのそれを求めました。体の出の不足を正し、後足の正しい遣い方を今一度指摘しました。その際の状態の後れを正す事により妙な体の沈みも自然に正されておりました。これで地稽古にも良き影響が出てまります。

兵法は、住吉大社奉納演武に向けての稽古と成りました。少し細かい部分も余す処無く求め。精度を高めるべく遣い合いました。不器用と伝えられた事を曲解する彼の非を正しい方向に導きました。成すべき事を知り、成し、更なる精度練度を求める姿勢を再度確認いたしました。さすれば不器用でも全く問題なし。

日記

稽古の締めは、防具を着けての地稽古でありました。前回の稽古では、地稽古とは名ばかりの打込み稽古と成っておりました。相手の構えを崩す事も無く、只無謀に打込む事が攻めに成り得るとでも思っている様子、先ずは其処の勘違いを正し、攻めからの打ちその方法を少し伝授しました。約一時間、汗まみれに成りながら伝えられた事を実践し、攻めとは何かとの問いを自身に課し、夢中になって地稽古に取組んでおりました。惜しい打ちも何本か出てきておりました。之が地稽古の面白い処であり、尊い処で有ります。力量に厳然たる差が有っても正しい攻めから打ちは、圧倒的上位の者にも威力を発揮するのであります。

日記