令和二年5月23日、5月の第四土曜日稽古会を行いました。この週は、くしくも土日に分けての直伝稽古となりました。この日は、レース開始が7月にズレ込む様相の中、それでも先週はeスポーツらしきレースに参戦し、少しもどかしさを抱えつつの小林君が出向いて参りました。コロナ騒動で溜まった鬱憤を流しつくす様に先ずは、一人遣いに精を出す彼でありました。
その様子を眺めながら、阿吽の呼吸で直伝を施すことに致しました。先ずは位(構え)そして体の運び、手仕事になっている振り・・・余人を交えぬ直伝だからこそ出来るこのひと時に師弟共々没頭致しました。これは之までも何度も伝えている事ではありますが、伝えられてからの夫々の修業の過程を経ての次なる直伝であります。永遠に続く修行精進の一道程であります。
兵法は、宮島嚴島神社奉納演武で彼に遣って貰います本伝の太刀を気一杯で遣い合いました。前回あらたなる境地を掴みつつある様子の二の斬りに僅かなブレが生じておりました。間隔の空く稽古態度のなせる業であります。稽古の予定より自身の都合を優先する者の成れの果て・・・。所詮取り組み不足であります。
それでもこの日なりの良き手ごたえも無論出ておりました。それを自分なりに昇華させるのは所詮自身であります。
その後、真剣を振り込んでもらい、地稽古へと移行しました。この日の初夏を思わせる気候は、木立に囲まれた道場内でも防具に身を包み、激しく攻防をくり出す地稽古においては、之でもかと言う位の大量の汗が噴き出しておりました。しかし、それだけに稽古後の爽快感は格別のものがありました。
明日は、別の三名の者達が出向いてくる予定となっております。