広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

5月第四日曜日稽古会

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5月24日

令和二年5月24日、昨日に引き続き第四日曜日稽古会を行いました。自宅でかごの鳥状態?であった様な二名が久しぶりに出向いて参りました。初めての場所の神聖な雰囲気に感激の面持ちで先ずは、一人遣いを楽しんでおりました。自宅での一人稽古に勤しんで来た事は、確かに伺われましたが、それは又独り善がり、勘違いに堕す危険性をはらんだ物であります。この場で正すべき処は逃さずに指摘しました。特に踏込みは、この場の申し分ない床の上であれば何の躊躇も必要ありません。今少しの勢い、気を込める事を厳命致しました。

基本打ち込みで疲労困憊の三名でありました。大人の稽古会でそこまで打込める事の有難さを知ってか知らずか・・・まぁ、判ってはいませんでしょう。

お茶のひと時の講和の際の軽口の様子を観れば・・・分を弁えぬ戯けの存在は、もはや許しがたい!

まぁ、その様な事は、他の二人には何の関係もなし。このひと時の大切な時間を共に思う存分味わい尽くし、楽しむために稽古に没頭しました。

稽古に臨んでは、一切の雑念を腹に収め、一振り一振りに気を込めて相手をするばかりであります。

この日は、本伝の太刀及び試合勢法を数本伝授しました。趣の違う太刀遣いに興味を示す皆でありました。

この理想的な床の上での足捌きに今少しの物足りなさを感じ、指摘し、更なる上達を求める事と致しました。

最後に時間の許すまで地稽古を行いました。まだまだ、どの様に打たれているかも皆目判らぬようでありますが、之もまた時間をかけて自得するしかありませ。攻めに付いても五里霧中・・・これまた攻めを喰らい、打たれながら身に着けて行くしかありません。師を信じて求めて来るなら自然と身に付く道理であります。

そうで無い者は、所詮去るしかない!

道の修行には、師弟同行以外有り得ぬ!

日記