広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

5月最後の土曜日稽古会  

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5月30日

令和二年5月30日、五月最後の稽古会を行いました。コロナ騒動で振り回された此処三か月でありましたが、少しづつ日常を取り戻そうとする世の動きの中の稽古会でありました。

演武前の稽古もこの日を入れて後二回・・・時の流れの速さを感じざるを得ません。無論、それを目指しての日々の稽古ではありませんが、一つの目安には成り得ます。

夫々の思いを胸に若者達が出向いて参りました。此の一時に自身の全てを稽古に捧げる・・・そうで無い者が決して立ち入る事を許されない静謐の場であります。個人の都合の良い思いなどは断じて排除される聖なる場であります。

互いを磨き合う場であります。自身だけ都合よく磨いてもらおうなど有り得ない。場を乱す者は断固排除するだけである。求める気持ちに言い訳の入る者の立ち入る事の許される場では断じて無い!

最早初夏から真夏かとも思われる一日でありました。全体稽古の前の一人遣いで汗だくだくの状態になっている一同でありました。そこから続く基本打ち込み、兵法、地稽古とあっという間の4時間でありました。

しかし何と言って元立に打込む基本打込み・・・これが何と言っても大切であります。一人稽古では行えない修行が此処にあります。元立が導く間合、拍子そこから感じる手応え・・・師弟同行でしかなしえない修行であります。

地稽古では、幼稚な誘いを繰り返す永原君でありました。安易な歩合を求める浅はかな試みであります。これもまた痛い目を見ながら自得するしかありませんが・・・所詮だまして一本と成る事など有りませんし、又それが偶然功を奏しても何の役にも立ちません。褒められる事でもなく、彼我共に後味の悪さを残すだけです。真の剣技と成る事は断じてない。正々堂々と攻めて崩し、彼我納得の一本を求めて行を積むばかりであります。

日記