令和三年2月19日、丁度四年前のこの日が廣川君の忌明けの追悼稽古始を行った日であります。苦しい闘病の中、最後まで復帰を信じ、戦い抜き、新年の初稽古の為に鏡餅を用意し・・・一人静かに旅立って行きました。
その鏡餅をはじめて正面にお供えし、形見の品々をお供えしての追悼稽古始でありました。
何よりも稽古が大好きで、闘病中も副作用が僅かでも回復したならば、あの優しい笑顔を振りまきながら道場に出向いて来ておりました。
本来ならば四十九日をもって忌明けとするべきでありましたが、何よりも稽古が大好きでありました廣川君の意思を感じ(先生、早く稽古を再開してください)・・・その言葉に従う事としての追悼稽古始でありました。
稽古始に当たり、先ずは皆の前で廣川君を遣太刀として大好きだった三学円の太刀を・・・とうとう果たせなかった復帰がこの日で有るが如く・・・慈しむ様に遣い合いました。・・・あれから四年が経ちました。 合掌。