令和三年4月4日、新年度最初の日曜日稽古会を行いました。この日は、今シーズンのスーパーGT開幕戦を来週に控えた小林君との直伝稽古・・・開幕戦への送り出し稽古、気入れの稽古会でありました。雨降って地固まる・・・の例えの如く、一週間振りの雨の中の稽古会でありました。
この数カ月、ある時には涙を流しながら自身を見直し、懸命に自身と向かい合い、正道を歩まんと奮闘してきた小林君の真価が試されるシーズンの始まりであります。
その意味では、余人を交えずの良き直伝稽古の一日でありました。一人遣いの段階から、明らかに一過性の反省で終わらせぬと言う気を感じました。度重なる不始末故に最早地稽古を付けて貰えぬのではとの一抹の不安も抱えていたようであります。
無論、心身の状態が整っていればそんな事はあり得ません。附けるべき稽古は、逃さずにつけますし、必要がないと感じたなら懇願されても断固拒否するのみであります。
しかし、その様な心配は無用でありました。行うべき稽古は、すべて逃さず行う事が出来ました。無論、防具を着けての地稽古も心置きなく行いました。
基本打込から木刀での基本刀法、兵法、抜刀そして地稽古と阿吽の呼吸で淀みなく、流れる様に行う事が出来ました。一つ一つの手応えも良き物が多々ありました。合撃、二の斬り、位攻め、真剣での基本刀法・・・振り・・・良き刃音をたてる様に成ってきております。無論、足らぬ処も有りはしますが・・・いずれ近い内に物にする手応えを醸し出しておりました。
初太刀から気一杯で遣う気も感じました・・・だからと言って直ぐ完璧に表現できなどあり得ません。しかし、其の気を持続できれば何れは出来るようになります。出来る道筋はついたと感じた一日でありました。
地稽古でも形稽古の様に打たれる自身を確りと感じた様であります。それを感じ取る事が出来たならば、何れ自身が遣える様になります。その為にも基本の打ちの精度をますます高めるのみであります。
濃密なおよそ5時間があっと言う間に過ぎて行きました。最後に入門依頼かしている呼吸法の更なる高み、意識を求めて激励を込めての気入れの送り出し稽古を終了としました。
来週の土日は、二年振りのスーパーGTの応援観戦に岡山国際サーキットまで遠征で有ります。直弟子の戦い振りを確りと見届けて参ります。