広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

12月最後の第四土曜日稽古会・・・剣道特別稽古

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12月25日

令和三年12月25日、今年最後の土曜日(第四)稽古会を行いました。この日は、二時から二時間停電との知らせが入っておりましたので当会の今年最後の稽古会は明日(日曜日)にしておりました。そんな折、剣道七段挑戦者から特別稽古の依頼が入り、二時間ばかりの剣道特別稽古を行う事としました。

小生との稽古を通じて形稽古の難しさ、大切さに目覚めた御仁は、直伝稽古でしか味合う事が出来ない充実感と呼吸法・・・その合気状態となる、得も言われぬ感覚の虜に成った様であります。

その状態の余韻を以て遣い合う地稽古・・・形の様に打ち取られる自身に酔いしれている様でありました。無論、何時の日にか自分がその様に遣える様に成る事を夢見て・・・。弛まぬ稽古が求められます。毎回の稽古は短くても、数多くの稽古を重ねるしか道がないのは、剣の修行の宿命で有ります。それも通じ合う師の位の存在無くしては叶わぬ事であります。合気と成れる師弟同行・・・これしか道はあり得ません。

この日は、大人に成って剣道を始めた者の不足を補う基本稽古も少し多めに行いました。正しい面打ちが出来ずして、相手を攻め、動かし、応じ技を施す事は出来ません。確りとした拝み打ちを身に付ける事が急務であります。その次が、応じ返し技です。しかし、これは正しい面打ちが身に付けば自然に出来ると言う事を知る人は、少ない。まずは、正しい威力のある拝み打ちを目指すべきです。

少しずつ伸びのある、体の運びを伴った面打ちを目指して貰います。形を地稽古に活かすために。