広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

3月第3土曜日稽古会

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3月19日

令和四年3月19日、土曜日稽古会を行いました。この日は、岡山長期出張を終えた齋藤君が呉より出向いて参りました。正面の廣川君の前に正座し、平服のまま静かに小生の言葉に反省の気持ちを込めて畏まる齋藤君でありました。

今一度今度こそ最後と言う思いで修行態度を正す事としました。当流に伝わる(習工錬)の教え、剣道の世界で伝わる(守破離)の教え・・・その中の習と守の教えについて今一度説き聞かせました。

世はインターネットの世界と成り、情報が氾濫し収拾がつかない様に成っております。その様な中でも脇目も振らず師から弟子に伝えられる事を全て正しく吸収し、身に付けるその態度を今一度厳しく厳命しました。他をのぞき見したり、興味を示すなど論外と諭しました。

平生の生活態度にも影響するその無作法を二度せぬ事を誓わせ、一時間の正座での説教を終了し、今一度の修行の機会を与える事としました。僅か一時間の正座で・・・足腰が起たなくなっている齋藤君でありました。小生が剣道着袴に着替える為に場を移動するその後ろで床に崩れ落ちる音が道場に響いておりました。・・・何を取っても・・・未熟者であります。

気を入れなおして師弟同行の稽古と成りました。木刀による基本打込、兵法、そして防具を着けての地稽古と直伝稽古を行いました。未熟な直弟子も少しずつ確かに上達は・・・してきております。地稽古での打込み台状態は続いておりますが、その打ちには少しずつ鋭さが宿って来ております。

三学の中にある攻めを喰らい・・・ハッとしている様子には、ある種の可能性を感じた師の位でありました。何時の日にか使いこなす事が出来る日が来るでありましょう。・・・楽しみであります。

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