広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

9月最初の土曜日稽古会

令和四年9月3日、9月最初の稽古日でありました。この日は廣川君との二人稽古でありました。試斬用の少し重めの真剣で全ての稽古を行いました。居合で遣う愛刀の様に振り込んでおかねば、思わぬ遣い損ないをする事もあります。平生の愛刀ではどの様な太刀筋において刃筋、太刀筋を乱す事など決して有りませんが、試し斬りの時だけに遣うこの刀では、そう言う訳には参りません。

しっかり振り込んで、我が手の内に入れておかねば成りません。立場上斬り損じるなど有ってはなりませんので。

先ずは、廣川君相手に三学、九箇を遣い合いました。重い刀を軽やかに・・・どこまでも柔らかく、力に頼らぬ様に全身で遣いました。

秋雨前線の影響で何とも湿度の高い道場でありました。瞬く間に剣道着が汗にまみれておりました。

振りの確認の為に、根幹と成る正面、順逆を足捌き、体捌きを伴って何度も繰り返しました。この刀の重さに負けぬ足捌き、体捌きを求めました。重い刀には特に足捌きが重要です。この点が試斬専門の方には不足している処であります。足捌きの無い剣は剣にあらずであります。

そして体捌き・・・真の剣の修行を通してしか身に付かぬ物であります。

明日は小林君が久しぶりに出向いて来る予定です。

http://www.megaegg.ne.jp/~yagyu-hujie/