広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

9月第二土曜日稽古会

令和四年9月10日、この日はほゞ二か月振りに齋藤君が海上勤務を終えて出向いて参りました。今回は、休暇が短く二週間後には又出航となりますので時間を惜しむ様に先ずは久々の一人遣いを楽しんでおりました。

今回の海上勤務に際しましては、船上で一人稽古が出来る様に模擬刀も持たせておりました。確りと一人で振り込んで来たのでしょう。振りが鋭くなっておりました。そして踏込みの音も二か月前より大きくなっておりました。時は秋、彼に取りましても実りの季節を迎えている様であります。良き事であります。

坐礼を来ない呼吸法に気を凝らし、木刀での打込み稽古へと移行しました。一人遣いで良く成っていた点が打込み稽古でも出ておりました。打間が伸びておりました。伸びやかに打てる様に成って来てる証で有ります。しかしながら手首を曲げすぎて遣う帰来がありましたので手直ししておきました。刀法では手首の使い過ぎは禁忌であります。

あく迄も剣の冴えは、足腰刀からの連動による締めであります。

兵法は来週の栃木遠征に合わせて、本伝の太刀、中段を遣い合いました。合撃、二の斬りと大変に良くなっております。あとは形稽古を如何に地稽古に活かせるかです・・・これが難しい・・・しかし求めて行けば出来る様に成ります。

抜刀は、基本刀法と立合を行いました。立合のあやふやな処を手直ししました。これまた振り自体は進歩が確実に観られました。足捌きの重要性を説き、実践を求めました。

稽古の締めは無論、防具を着けての地稽古です。地稽古に入りる前に打込みを行わせましたが、竹刀の振りは一人遣い同様に鋭く勢いが出て来ておりました。しかし地稽古になるとその打ちが・・・出せる訳もなく・・・人相手に打込む難しさに苦しんでおりました。

打たれて覚えるしかありません。手本は目の前に常にあります。脇目も振らずに写し取るだけです。

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