広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

4月第四日曜日稽古会

令和五年4月23日、4月第四日曜日稽古会を行いました。この日は、大阪から野原君が出向いて参りました。定時より15分遅れの参加でありました。出発時間を確認すると前回と同じ時間の出立・・・それで前回は一時間遅れの到着であったはず・・・今回は一時間早く出立するのが配慮と言う物・・・この者の心配りの欠如が如実に表れた出来事でありました。どこまでこの様な無神経な事を繰り返すのか・・・あきれ果てました。

この事に自身で気が付き、対応出来ねば剣の修業の意義がありません。剣の修業を続ける意味を良く噛みしめて対応して欲しいと切に願っております。

久々に顔を合わせた者同士、土産を手渡しながら言葉を交わしておりました。似た者同士・・・良き処を学び合って欲しい処ですが・・・欠点ばかりを真似合う半人前同士であります。

問題の三人衆が揃った処で・・・坐礼の際に昨年の不始末、日頃の無神経な無作法に言及し、道場内の立居振舞を道場外でも実行する事を強く命じました。道場内外で立居振舞を遣い分けるなど有っては成らぬと強く戒めました。

この日の稽古は、宮島嚴島神社奉納古武道演武大会を一か月半後に控えている稽古会ではありましたが、敢えて剣の根本を目指す当会の基本稽古中心の稽古としました。本伝の太刀は一本のみとし、その他は振込、打込みを中心とした基本稽古に終始しました。無論、防具を着けても打込み、切り返しのみを重ねて行いました。その意味を彼らは何と感じたか・・・敢えて聞く事はせずにおきました。

2時から3時の一時間は、剣道七段挑戦者の特別稽古とし、彼らには座しての見取り稽古をさせました。

剣道形は七段挑戦者には、仕太刀だけしか打たせておりません。その意味を彼らは何と感じたか・・・恐らく見過ごしておりますでしょう。そして地稽古・・・敢えて圧倒せずに坦々と打ち取ってゆく様を何と感じたか・・・稽古後に感想を聞いてみると・・・観えていない事が明々白々・・・馬鹿らしくなって問う事を止めました。

これでは平素無神経な事を何度も繰り返す筈です・・・見ていても観えてない・・・師の責任でもあります。尚更に数を求めずに根本を目指した剣の修行、稽古の必要を再確認致しました。師弟同行で諦めずに励むばかりであります。

日記