広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

6月第二週土曜日稽古会・・・宮島嚴島神社奉納古武道演武大会後初稽古

令和五年6月10日、宮島嚴島神社奉納古武道演武大会後、初めての稽古会を行いました。この日は、大会に参加出来なかった小林君がレースの合間を縫って出向いて参りました。今年は、昨年以上に忙しく全国を飛び回っている彼であります。道場に入るやいなや、貪るように一人遣いに精を出しておりました。

正面への坐礼の際に大会のパンフレット、記念品を手渡しました。今年は大会当日がスーパーGT三戦目と重なり、致し方の無い事でありました。来年はレースと大会がズレる事を願うばかりであります。

木刀による打込みでは、久しぶりの稽古と言う事もあり、やはり打間が近く成っておりました。稽古不足による間合把握のズレであります。感覚が鈍っている事は、稽古不足から隠し様がありません。数多く打込みながら、取り返すしか方法はありません。

兵法では、頑張って遣ってはおりましたが、やはり僅かに気配を窺いすぎて遅れる・・・気の遣り取りの受け答えがズレる・・・形は活き物です。単なる殺陣に成っては武道とは言えません。打太刀の発する気を敏感に受け取り、臨機応変に応ずる事を知らせ、求めました・・・やっと、その時期に来た事を伝え、共に喜びました。

一点一画を疎かにせず・・・しかし、場に応じる・・・形は活き物であります。今日只今の遣り取りを楽しみました。その後、日本剣道形も遣い合いました。ただ待っているだけでは、これまた形が変わって仕舞います。先に懸る・・・これを厳命しました。

真剣での抜刀を終えた頃・・・思いもしない訃報が、岐阜から入りました・・・悟道館河村館長逝去・・・信じ難い事でありました。

第28回宮島嚴島神社奉納古武道演武大会参加の際の盟友桶田先生との記念写真であります。このにこやかなお顔が二度と観れなくなるなど・・・いまだに信じられません。

来週早々、岐阜に出向き、最後のお別れに行って参ります。 合掌。

日記