広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

6月第三土曜日稽古会

令和五年6月17日、悟道館河村館長とのお別れ後の初稽古会を行いました。嬉しい時は無論、悲しい時もつらい時も我々武道を目指す者は、時が来れば稽古に勤しむしかありません。齋藤君が出向いて参りました。

この様なつらい時には、一見単調な、しかし苦しい基本稽古が一番であります。二人で延々と木刀による打込み稽古を繰り返しました。苦しさから一息入れようとする齋藤君を叱咤激励しながら積み重ねる呼吸法を求めました。あく迄一打一打の打ちを繰り返しながら丹に溜めて行かねば駄目です。一息入れては御和算と成って仕舞います。それでは真の意味がありません。

足が縺れ、朦朧とする意識の中で、遣り通させました。

直伝稽古でしか出来ない稽古であります。そして締めは、無論三学であります。何も考えず、作為せず、只二人で勢法に集中し、夢中になって遣い切りました。心地よい疲労感を爽快感を共有して本日の稽古を終了しました。

稽古後は、広島ウインドオーケストラの30周年記念コンサートに出向きました。トランペットを練習させている齋藤君に取っては、ゲストのトランペット奏者、N響首席奏者菊本氏の超絶技巧のトランペット演奏がいたくお気に入りの様でありました。

日記