広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

6月第四土曜日稽古会

令和五年6月24日、6月第土曜日稽古会を行いました。この日は、齋藤君が出向いて参りました。彼に取りましては、この日の稽古を終えると次の稽古参加は、ほゞ一か月ごとなります。これも職務の為ですから致し方ありません。一人遣いの段階から振りの根幹に成る処を意識させ、自身で正して行く事を求めました。剣は所詮自得です。但し判断できる基準が自身の中に構築されていなくては、正しい判断が出来ません。そこの処を伝えました。

自身の姿を・・・観えない姿を観る・・・感じる・・・これが大切です。しなしながら・・・これが難しい・・・しかし、求めて行けば、何時しか出来る様になります。それが、修業です。只々一見単純と思える動作を具の如く繰り返すしかありません。この単純な動作を繰り返す事に耐え切れず、目新しい事を次から次と求める・・・この様な者は、生涯剣の事は身にもつかず、知る事も出来ません。・・・これは古来より結論の出ている事であります。剣の修行は、師弟同行・・・これ以外にはあり得ません。

 

基本打込、兵法、剣道形・・・この過程で一人稽古に移行させました。相手をする価値無し・・・と判断しました。道場に出向くには、その間にやるべき事をやってこなくては、道場に出向く資格なしであります。伝授した数本の剣道形の手順を覚えてなくて相手をして貰える筈も無し・・・甘ったれた精神では、捨て置かれるだけであります。きつく叱責し、思い知らせました。

真剣での抜刀、防具を着けての地稽古と行い、この日の稽古終了としました。

この後の一か月・・・確りとした一人稽古を積み重ねる事を命じ、道場を後にしました。

日記