広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

7月第二土曜日稽古会

令和五年7月8日、7月第二土曜日稽古会を行いました。この日は、一か月ぶりの小林君との直伝稽古でありました。スーパーGTの開幕を迎える前から自身のレース、若手への指導、個別指導等々多忙を極める今期の小林君であります。此処最近は稽古が月一回のペースと成っております。仕事優先とは言え・・・問題ではあります。

先ずは出来る時の稽古を充実させるしかありません。道場内は無論その他もであります。

道場で気を入れて貰おうとでも思っているのか・・・その腑抜けた状態に喝を入れました。道場に出向くには出向く準備をしてこなければ駄目であります。そんな事では、師弟同行の磨き合う稽古など出来る筈も無し。環境に甘んじる事無く日々の精進を求めました。

師の発する気を鋭敏に感じ取り、おたおたせずに臨機応変に対応する・・・グズグズと不自然な所作を叱責しました。これでプロレーサーが聞いてあきれる。自身の置かれている立場を今一度認識し、気を先に懸け、鋭敏な身心を構築する事を命じました。

稽古前の一人遣いでも、平素命じているスポーツ感覚の車の暖機運転宜しく、徐々に調子を上げて行く事など剣では通用しない。初一本から気を込めなさいと・・・その意味をいまだに身に付ける事が出来ていない小林君でありました。頭で理解しているだけでは何の役にもたたない。実践あるのみであります。いかなる言い訳も許さない。

基本打込、兵法、剣道形、抜刀そして地稽古・・・出来る稽古全てを気を込め、気を出し尽くす稽古を行いました。気の遅れは、逃げてとなり、逃げ打ち(単なる当て)と成り・・・身に付く事など何もない事を思い知らせ、気も体も打たれる事を怖がらずに、僅かでも前に出る事を求めました。その先にしか真の上達はありません。今一度心に刻み込ませました。

日記