広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

8月第四土曜日稽古会

令和五年8月26日、8月第四土曜日稽古会を行いました。昨日の雨で之までよりは3度近く気温が下がったと言っても道場内の暑さは、半端ではありません。窓を開け放して空気の入れ替えをしましたが、佇んでいるだけで全身から汗が噴き出してきます。

先ずは一人遣いで更に汗を絞り出す永原君でありました。基本の振り込みを汗を拭いながら熱心に取り組んでおりました。これが出来てこねば、兵法も何もあった物ではありません。抜刀も地稽古も然りです。

坐礼行い、その際に道場内外を遣い分ける事など決して無きように再度申し伝えました。兄弟弟子の粗相を他山の石として我が事として捉え、自覚を促しました。

木刀による基本打込を行い、一人遣いでの振りを実際に打込む事での手応えを学ばせました。此処を確りと遣り抜かねば、地稽古などやり様がありません。兵法も単なる殺陣で終わって仕舞います。

兵法は、無論本伝の太刀を気を張り、遣い合いました。単なる手順のカタチ練習に成らぬ様に。・・・地稽古に繋がる理想を求めて。剣道形も太刀七本を打ちました。まだまだ初学の段階ですが、兵法、地稽古を活かす様に別物と成らない様に遣わせました。

真剣での抜刀では、特に踏込みで、太刀筋が乱れぬ様に留意させました。幾ら強く鋭く踏み込めても体が乱れ、太刀筋が乱れては本末転倒です。確りと踏込みそしてそれに連動した鋭い太刀筋を求めさせました。

最後に防具を着けての地稽古を行いました。素面素小手で行う他の稽古と違い、防具を身に纏っての稽古であります。その違和感を少しでも拭い去り、たとえ防具を着けても素肌感覚での稽古を求めさせました。そうで無くては、地稽古が別物と成って仕舞います。

三位一体の師弟同行の稽古が弛まず続いて参ります。

日記