広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

10月最初の日曜日稽古会・・・剣道特別稽古

令和五年10月8日、10月最初の日曜日稽古会を行いました。昨日の土曜日は、四年振りの町内ふれあい広場が開催され事で稽古は休みとしました。この四年間コロナ禍の為に中止されていた行事が目白押しであります。

この日は、直弟子達の都合もあり、剣道特別稽古としました。七段挑戦者が出向いて参りました。軸足を痛めたと言う事で少し休養を要しておりました。何とか稽古再開が出来る位には回復が観られた様であります。

しかしながら無理はさせられませんので、直に稽古の様子を感じながら行いました。何時もの様に剣道形から始めました。怪我を経験した事で何やら心境の変化を得た様で、良い気の張りが最初からあり、それが最後まで途切れる事はありませんでした。正しく怪我の功名と言って良い気の継続でありました。

怪我の状態に気を配る事が、張りに繋がり、継続に繋がったと言う事でありましょう。良き出来でありました。

その中で小太刀二本目の攻めは、少し言葉を添えて取り組むべき重点を伝え、手本を示しました。之が即、地稽古に繋がるように重要な事である事も初めて明かしました。

今回の剣道形の出来の良さに対するご褒美であり、次の昇段試験における激励でもありました。

地稽古は、基本の正面打ちを先ず行い、其の精度を求めました。之も怪我の功名と思われる良き点が出ておりました。之までのどうしても早く打とう、当てようとする余り、打ち自体が縮こまった処がありましたが・・・本日の稽古では、それが良く解消されておりました。やっと決定(けつじょう)出来たようであります。

そして剣先の遣い方において攻めの積りで相手の剣先を抑える事の不都合と真の剣先の攻めを手本を示して伝えました。難しい事でありますが、知らねば求める事も出来ません。そして地稽古ではその攻めをトコトン味わって貰いました。所詮自身が攻められ崩され、誘い出され・・・打ち取られねば納得は出来ない事です。知ってからが真の修行です。

日記