広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

10月第四土曜日稽古会・・・四段授与

令和五年10月28日、10月第四土曜日稽古会を行いました。11月初旬には海上勤務に戻る齋藤君が、時間を惜しむ様にこの日も稽古に出向いて参りました。道場に入るなり先ずは、一人遣いに勤しむ彼でありました。近々の課題であり、剣士としては永遠の求める物である背筋の通り、人中路の構築を求めての振りを繰り返しておりました。生涯追い求めて行く、一見単純極まりない素振りの中に、得も言われぬ深みを感じながら、尊い汗を流しておりました。

昨年来の一門一致の感想であります、彼の上達期に入った証としての四段位授与を行いました。年があければ入門10年を迎える事に成る良き時期であると感じております。

180センチ80キロを超す体躯が心なしか逞しく感じる昨今であります。弟子の上達を感じる・・・師の位に取ってこれ程嬉しい事はありません。ますますの真の上達を期待しております。

四段として恥ずかしくない振りを求めて、更なる上達を求めました。基本の振りにおいて時として上体が後傾する時があります。これでは真の鋭い振りは出来かねます。背筋を通し、振り、動きの中でもその姿勢が崩れぬ様に、更なる進化を求めました。

基本打込、兵法、真剣での抜刀、防具を着けての地稽古と全てにおいて根幹と成る課題を意識させ、遣わせました。

日記