広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

新年第三土曜日稽古会・・・永原君の稽古始め

令和六年1月20日、新年第三土曜日稽古会を行いました。この日は永原君が山口から出向いて参りました。午前中に急遽仕事が入り、それをこなしての初稽古でありました。しとしとと雨の降る一日でありました。

年末から正月と忙しい時期であったでしょうから久々の木刀の感触を楽しむ様に先ずは一人遣いに汗を流しておりました。

新年の挨拶をし、嚴島神社破魔矢、お守り、お年賀の品を手渡しました。今年の現在判っている処の行事を伝えました。無論第一は嚴島神社の奉納でありますが、それ以外に必ず出向かねばならぬ大会行事が四つあります。忙しい一年に成りそうです。しかし良き修行の機会を与えられたとも言えます。有り難い事であります。

稽古の始めは、木刀による打込みであります。根本を求めて正面打ち、順逆、相懸け返し流しを繰り返しました。足腰刀の連動を求め、繰り返しました。可成り足捌きも軽やかに滑らかに成って来ております。

兵法は本伝の太刀を遣い合いました。一本一本の精度を求めて遣い合いました。二の斬りの精度が今一でありました。その意味を今一度考える事を求めました。何処まで打込むか・・・大切な処であります。合撃は緩めないように・・・形をつくる様ではだめであります・・・役にたたねば意味がありません・・・何処までも地稽古で遣える境地を求めます。拍子の捉え処・・・難しくとも活きた拍子を求めて参ります。

日本剣道形は何とか手順を覚えた段階です。手順を覚えてからが真の稽古です。少しずつ精度を高めて参ります。これ又地稽古に活きて来ねば何にも成りません。其処を求めて先ずは確りと形を練って参ります。やはり折敷の胴打ちは難儀をしている様です。本数を重ねるしかありません。

真剣の稽古は立合を行いました。表裏10本を理合を確りと理解して遣う事を求めました。これも絵空事では何の意味も成しません。剣の流派に伝わる抜刀(居合)のその意味を確りと認識し剣に魂を込める事を求めました。抜刀の為の抜刀・・・居合ではこれまた意味がありません。兵法、抜刀、地稽古が一つの物と成る事を厳命しました。

日記

広島武徳会