広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

8月最初の広島での稽古会

八月最初の稽古会を広島にて行いました。博多から土居君が参加予定を知らせて参りましたので結果的に二人稽古とし勿論防具も持参して貰いました。
最高の天気?の中で水分を充分にとりながらも脱水状態直前まで二人で兵法に剣道形に地稽古にと心行くまで稽古を行いました。
兵法では後雷刀の13本の代授を行いました。ほぼ手順は覚えて貰えた様です。真っ直ぐの被せ打ちに斜太刀と少々混乱気味でしたが焦らず体に染込ませて下さい。その後中段14勢法を遣い剣道形へと移りました。今回も仕太刀のみとなりましたが之も今しばらく仕太刀のみをしっかり仕込むつもりです。打太刀は師の位ですから仕太刀があるレベルまで進まねばとても遣えません。今後の課題はすり上げ業と巻き返しでしょうか。特にすり上げ業は現代剣道では高等技術になりますので可也の時間を要うする事になりましょう。そして地稽古を行いました。かなり対策を考えて来た事は伺われました。しかしながら少々姑息な遣い方がありましたので稽古後に少し苦言を呈しておきました。六段を目指す事の意義は之を機会にスポーツ性の高い剣道から真の武道に移行する機会と捉えるべきではないでしょうか。其の為には技術的には必ず刃筋を通す。其の為の体捌き、太刀筋を身に付ける。そして先の気での間合いの攻防、理合を身に付け磨くと言う事に尽きると思います。真の心技体を磨く事をせずに誤魔化しで高段者に懸かるなどぐの骨頂です。焦らず着実に根本に近付いて行って頂きたい。期待しています。その後楽しい剣談に花を咲かせ散会としました。12日は盆休みとします。19日は広島での定例稽古会です。