広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

四月本年度最初の博多での稽古会

ゴールデンウイークの始まりの日、博多での今年度最初の稽古会をおこないました。流石に新幹線は混雑を始めていましたが何とか行き帰りとも座る事ができました。公園内にあります博多体育館は新緑に囲まれ清清しい空気に包まれておりました。<BR>今回は広い剣道場での稽古会でしたので基本稽古は距離を長く行いました。流石に最初の正面打ちで参加者全員が呼吸を乱し、全身から汗を噴出していました。しかしながら公園内の清清しい空気が道場内にも満ち溢れていて心地よい汗を流す事が出来ました。基本稽古で心身共にスカッとする事が出来ました。各人とも打ちの質が徐々に我が取れかなり良い打ちに成って参りました。しかしながら時として強く打とうと少々雑念が入った時には手応えが良くない。常に我を持つ事無く謙虚に真摯なクリリヤーな打ちを常に心懸けて参りましょう。<BR>勢法は各人に三学を遣って貰いその後は現在各人が取組んでいる勢法に取組んで貰いました。最初に伝授された勢法でも有るに関わらず宮本さんに比べその熟成の度合いは少々物足りないものでした。今一度この勢法の重要性に思いをはせ各人が自覚をもって練って参りましょう。手順を覚えただけでは何にもなりません。三学の本当の面白さ、味わいを感じられる様に熟成下さい。夫々に八勢、中段、後雷刀、雷刀打中下段の数本を遣い今回の稽古会を終了いたしました。一年を通して最も清清しいこの時期、天の恵みを享受しながら自身の心身にこの清清しい気を採りこむ稽古を致しましょう。