広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

博多での定例稽古会

先月29日の広島での講道に続き、博多での定例稽古会を行いました。前回での講道まえの稽古会と違い、何とも蒸暑い中での稽古会となりました。今回も勢法に入る前に制剛流抜刀の抜付け、納刀を繰返し行いました。一時間余りを費やし、大きく正しく柔らかく心身に沁み込む様に行いました。これだけで全身から滝の様な汗が噴出してきました。やはり僅かに早く始めた者の方が僅かに滑らかであるのは、数を懸け身に付けるしかないと言う剣の修行を表していると思いました。
刀から蟇肌竹刀に代え、基本稽古を前回の稽古では短めに行っておりましたので今回は広島柳生会基本稽古の全項目を行いました。その後、三学を納得行くまで遣い、宮島演武の予定勢法を重点的に遣い合いました。神様の前での一年に一度の演武ですから前回と一緒の出来であってはいけません。一年かけて精進し上達した勢法を打てなければ国宝の祓殿の中で、神様の御前で演武する事は許されません。夫々の課題は勿論ありますし人間の行う事に完成はありえませんのでこの場を自身の一年の稽古精進を問う場とし次の一年に向けての課題を認識する場と捉え真摯に今後も取組んで行きたいと考えております。
心身に良き汗を流し、良き気の遣り取りを感じ今回の稽古を終了しました。稽古後に博多ではラーメン店より多いといわれる博多うどんの牧で初めて博多うどんを堪能し散会としました。