広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

二月博多稽古会

昨日の広島での稽古会に続き博多での稽古会を行いました。広島を出る前の冷え込みは車を走らせる内に将に春の様相へと変化して行きました。早良区辺りの高架橋の様子は訪れるたびに変化を見せており広島の道路事情の遅れを毎回感じます。いつも感じる事ですが博多は活気が有ります。自然稽古にも気が入ると感じるのは小生のみでありましょうか。熊本から稲垣君も駆けつけて参り4時間の稽古を楽しみました。


稲垣君は今年初めての参加で有りますので基本稽古を少し念入りに行いました。剣道を正しく学ぶ為に打つと言う事が当てるに成らないように今一度説明しその違いを自覚して貰いました。熊本での剣道修行と合い交わり良き方向に行っている事を実感出来ました。今は兎に角正しくゆったりと振って振って振りぬく事を続ける事です。振る事ですべてが正されて参ります。良き心身の汗を流して欲しいものです。基本稽古の後の一服を少し延ばし今回は三学を続けて遣い合いました。まだまだ手順を辿るのが精一杯でありますが同行した者も遠く離れた処で一人黙々と修行をしている彼の僅かな上達を逃す事無く感じた様で感心しきりで有りました。良き刺激と成った様で有ります。その後初めての講道を行いました。師から厳命されていた事を今年より行う事としました。まずは試合勢法の漢文の読み下しから行い、その意図とする処その意味を講義し、数多の間違った読み方も正しました。長岡先生の人物業績にも触れ、その生涯も勉強しました。その後あらためて八勢を遣い合い、講道の理解を深め合いました。嶺谷の打ち下ろしをやっと理解した御仁もあった様で幸甚で有りました。彼は仕事の為一時間早めに道場を後にしますので抜刀の抜き付け、納刀を伝授し熊本での一人稽古の項目に加えて貰いました。その後下から九箇を遣い合い博多の稽古を終了いたしました。村雲の合撃を正し、しっかりその勘違いを理解して貰えたようであります。最後は心地よい音をたてておりました。