広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

広島での日曜稽古会

昨日に引続き広島での日曜稽古会を行いました。これは奇しくも35歳と言う同年齢の地元の藤中君、博多の野原君の希望により行う事となりました。


同年齢では有りますが藤中君は二度目、片や野原君は丸4年になりますので内容は工夫しながら各人のバランスをとりながらの稽古会となりました。


基本稽古では左右の足による正面打ち、及び順逆を藤中君にはとりくんで貰いました。野原君は勿論フルコースです。昨日同様の天候ですから特に野原君は呼吸を荒げ、可也苦しそうではありました。しかしながら遣り通した満足感もまた格別でしょう。


如何しても踏み込み足の拍子が伴なわない課題は相変わらずですが少しずつ心身に理解しつつあるです。それと拍子の小ささも課題のひとつです。小生も諦めずに何度でも指摘し続けます。根競べです。


先般の博多での稽古会には彼は欠席でしたので、立合の裏の残り三本の代授を行いました。特に感じた事は今までの居合と称する他の流派の間違った稽古による目付けの勘違いです。まるで芝居です。その点は特に厳しく指摘しました。当道場では踊りは絶対に許しません。それとこれは予断になりますが刀に彫ってある樋が深すぎます。刃鳴りに品がない。


兵法に移り藤中君にはとりあげを5本、総ての手順を伝えました。これから充分時間をかけ練ってゆきます。野原君には抑敵位の残り4本の代授を行い、ポイントを抑え繰返し遣い合いました。数をかけた稽古は嘘をつきません。彼も自身が少しずつ変わってきている事を感じつつあるのではないでしょうか。他と比べる必要はありません一歩一歩着実に参りましょう。


来週も土日両日稽古を行う予定です。時間の取れる会員は参加下さい。