広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

七月博多での朝稽古会

七月博多での朝稽古会を行いました。昨日の広島での定例稽古会に引続き、朝5時過ぎに車で広島を出立し何とか無事9時前に博多に到着し朝稽古を開始しました。


大坪さんの肩の状態が思いのほか良くなく今回の稽古の後、手術リハビリと数か月稽古の行えない期間が続く様子ですので、今回は特に抜刀を念入りに行いました。納刀、振り下ろしの手の内、身体全体の連動はゆったりと行いながらも終了したときには弱冷房の道場内でも全身から玉の汗が噴出する程でした。過去の法も知らず行っていた刀の扱い、力任せの試し切りの悪癖から確かに脱却してきたのではないでしょうか。土居君も今回でほぼ納刀の真髄を感ずる事が出来たようです。振り下ろしの手首の遣い方も勘違いにきずいた様で何よりです。後は愛刀との会話を楽しみながら日々自得への精進あるのみです。しかしながら特に大坪さんの模擬刀での稽古は感心出来ません。折角の名刀が床の間の飾りでは宝の持ち腐れです。しっかり日々抜いて心地よい刃音を刀自身に聞かせてあげて下さい。なければしかたありませんがそれも二振りも有りますのに。真の修行は真剣でしか行えません。


当初予定しておりました時間より少し早めに切り上げましたが、志を同じくする者同士の心地よい充実した時間を過ごす事が出来ました。初めての朝稽古会でしたが今後も少しづつこの時間帯を取り入れて行こうと思います。