広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

新年三日連続稽古会最終日

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新年三日連続稽古会の最終稽古を行いました。正しく寒稽古と言ってよい三日間でありました。この時期にしか味わえない、身の引締まる三日の稽古会で有りました。


最終稽古の締めとして基本稽古の中で相懸け返し流しの中で、剣道の稽古において行う打込み稽古を行いました。これは元立ちにも負荷を懸ける、否元立ちにこそ負荷を懸ける稽古で有りますが懸かる者達も一息入れるところで入れる間が無い方法に息を切らしながらも何とか付いて来ました。これで暫くは寒さをまったく感じなく成った様で有りました。


兵法に入りこれも締めとして久々に三学、八勢を映像に納めました。今回は携帯のカメラにて試みましたが、映像を処理しながら感じた事はその写りの良さで有りました。日頃の検証用には最早ビデオカメラは必要ないようです。この手の機械類の進歩の大きさには驚かされます。我々も上達においてこの様に有りたい物です。


しかしながら人としての心の状態と言うものは不思議なものであるとしみじみ感じるのは、不断と同じ場所で同じメンバーでの稽古で有りながら携帯のカメラが廻っていると言うだけで何時もとは違う働きを殆どの者がしてしまうと言う事です。それも全くのマイナスの方向に。平常心と言う誰もが知っているこの三文字をしかと肝に銘じずにはおれませんでした。マンネリにならない程度に時期を見てこの様な負荷を懸ける事を心にと留めおきました。


抜刀も居合の表を画像に納め新年三日連続稽古の締めとしました。帰りまして画像を処理しながら感じましたのは各人の入会からのその道程と現在の上達ぶりで有りました。稽古は嘘をつきません。海の物か山の物か判らぬと感じた面々が確りと剣を振っている様子が確かに動画に納まっております。その映像を見ながら一人静かに微笑む小生で有りました。