広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

六月三度目の土曜稽古会

六月の三度目の土曜稽古会を行いました。本日も梅雨とはとても思われない真夏日の様相をていしておりました。裏山からのわずかな涼風に励まされ、何時もより時間を短縮しての集中稽古としました。


基本稽古におきましては一種類の打込みを往復ではなく片道とし、特に課題と感じるところを重点的に納得するまで行いました。返し流しの前進後退ともに順が下がる傾向が有ります。これはどこを目指し打つと言う意識のなさからくるものであり、ただ竹刀を振り廻すだけと言う志の低さからくるものであります。打つとは斬る事に繋がらねばならず、何処かを打てば良い、当たれば良いではだめです。明確に何処を打つと言う精度がなければ真の斬りには繋がりません。其処の所を明確に意識して遣って貰いました。少しずつでは有りますが理解してきたようでありました。その理解を心身に沁み込ませるべく繰り返し行うだけであります。鍛錬のせめて鍛ほど行えば自然にみにつきましょう。(鍛=1000日)頭で知っただけでは何の役にもたちません。鍛錬あるのみです。


兵法は今回は本伝の太刀のみとしました。特に九箇は伝授も含め入念に遣い合いました。手順の確認から入り理合の補足も加えその真の遣い方の理解を求めました。まだまだその面白み感じるまでは時間が懸かりそうで有りますが、三学とは趣を異にする其の形に必死に取り組んでおりました。今回は抜刀は行わず其の分本伝の太刀に集中しました。


明日は六月最後の日曜稽古会であります。