広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

三月最初の土日連続稽古会

三月の稽古会が始まりました。昨日の夜稽古から三日連続の稽古会で有ります。昨日から村山さんが復帰を果たされ久々の剣道形で有りました。いまだ月に一度の抗癌剤治療の最中では有りますが蹲踞時の多少の不安定さは有りはしましたが、その他は久しぶりに平日稽古に駆けつけてきた好美君も関心の出来で有りました。特に6本目の摺り上げ小手は初めて小生をニンマリさせた数年前を思い起こさせる様な良き手応えで有りました。覚悟を持って剣の修行に取組んでいる者の凄みさえ感じました。それに引き換え、とても村山さんと比べる積りも有りませんが今一人の御仁の現実から目を背け出来ない言い訳を瞬時に捻り出し有ろう事か師の位に有る者に軽々しく口に出すなど情けない限りであります。それでも最近は勿論時間差は有りますでしょうが自身の言動に赤面する事が有るとの事ですから愚鈍其の者の中にも少しずつ剣の精神が染み込んでいるのかも知れません。しかし本日の下がりの打ちは間を詰められるのが当たり前である様な屁理屈を発する恥知らずな様子では俄かに信じがたい気が致します。何時もならば激しく叱責すと処を何故本日は柔らかく諭したかを考えねば取り返しの付かない事に成るかもしれません。


基本稽古にて兎に角連れ拍子の体得を念頭に置き、今出来る数稽古をとことん行いました。後一ヶ月何とか今少しの理解上達を願うばかりです。得物を遣う難しさにやっと気が付き始めたばかりですのでややもすると直ぐに出来ない事の逃げに入ってしまいます。逃げていては所詮何も手にする事は出来ません。勇気を持って立向かう事を行って貰います。逃げは決して許しません。伝えられた正しい遣い方を追い求めて行って貰います。基本稽古で有る程度時間を懸けて行い未熟ながらある程度の成果を見せつつ有る事ながら、兵法に成ると途端に元の木阿弥に成ってしまいます。基本稽古で行った事以外求めていないにも関わらず何故か出来もしない別の事を行おうとします。其の点は何度も指摘しましたので明日の稽古の様子を観る事とします。一部の稽古を終了し二部の稽古に入りました。


時間の余裕が余り有りませんでしたが短く基本稽古を行い、三学、九箇、下から、後雷刀を数回遣い合いました。合撃の太刀筋がやや乱れる事も有りましたが、それに増しての良き感触も勿論有りましたので概ね良き印象で有りました。二の斬りの廻り込みがやや不十分で有りましたので正しましたがこれは直に勘を摑んだ様であります。本来これは得意としていましたので何か雑念が入ったかも知れません。常に無心で夢中になって遣う事の難しさであります。短いながらも充実した稽古を行う事が出来本日の稽古終了致しました。