広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

四月第三土曜日稽古会

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四月第三土曜日の稽古会を行いました。本日は明日の演武をひかえての通し稽古といたしました。大阪の野原君は仕事の為本日の稽古には参加できませんが,先週14日に現地での稽古で良き汗を流しておりますので心配はいりませんでしょう。


先ずは各人の課題を意識した基本稽古を行いました。出来る事,出来つつある事,いまだ見通しの立たない事と色々で有りますが明日の演武に少しでも不安を持たずに臨める様に取り組みました。ここ半年に及ぶ準備期間を経てきているにも関わらずいまだ目途の立たない状態も垣間見られますがこれは剣の修行に措いては致し方有りません。半年やそこらで出来る事には当然ながら限界があります。ましてや才能の欠片も亡き者に多くを期待しているものでもありません。目標を持ち目指すべき物をしっかり見定め稽古に気迫を持ち取り組む事が大切なのであります。その結果は漫然と過ごすよりも成果は確実に大きいと考えます。その意味で今回の演武は各人各様にその前後において得るべき物,考えさせられる事は多いと考えます。


通し稽古は特に全体での礼法を入念に行いました。最初から最後までこの流れが淀んでは演武そのものが台無しになります。特に神前では流れが淀むことなで有ってはなりません。入場から退場までの作法を繰返し行いました。勢法も通して行い最後の気を入れました。途中余りに気の抜けた事を行う者があり,遂には手裏剣打ちが出てしまいましたが,これも明日気の入った演武が出来れば良き思い出と成りましょう。此処此処に至ってジタバタしても致し方有りません。後は神様の前で己を尽くすのみであります。