広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

四月最初の土日稽古会

四月最初の土日稽古会を行いました。金曜日の夜稽古ではいよいよ村山さんとの地稽古を再開する事が出来ました。いまだ月一回の抗癌剤の注射が有りますのでその際には三日ほどの安静が必要との事ですので地稽古は差し控えますが形稽古は行うつもりで有ります。久々の地稽古は心地よいものでありました。


この時期になりますと流石に桜の様子が一変に華やいで参りました。道場付近の桜も直に満開を迎える雰囲気一杯であります。図らずも始まりました二部形式の特別稽古も今回でいよいよ終わりにし本来の稽古様式に戻ります。しかし余人を交えず対〃でしか行えない稽古も有ります。そう言う意味ではある種天の導きで有ったやも知れません。さて成果の程は如何様で有りましょうか。本番が心配ながらも待ちどうしい気も致します。一部は最後の一人遣いの締めくくり宜しく基本を二時間みっちりと行いました。流石に全身の筋肉痛を覚えている様で有りましたがこの稽古がしっかり身を結んでくれるものと信じております。その後八勢の一人遣いでほぼ一時間を使い正して参りました。特に水車勢に確実な進歩を観る事が出来ました。


二部は三学の両方、九箇、そして雷刀中下段を遣いあいました。此処暫くの平素より短めの時間の稽古が続いておりましたが、出来はそれに反して今までの稽古の熟成を感じさせるそれで有りました。合撃は一時期の迷いを完全に払拭するもので有りました。久々に三本見事に揃いました。勿論遣い損ないは之からも起こるで有りましょうがそれは人である以上致し方有りません。しかし今回の手応えは確かな自信に成りましたでしょう。今後も確りとした勇を持って負けずに立向かって行って欲しいと願っております。合撃が良ければ二の斬りも良しとなります。どこかで不満を感じると次の何かに影響する帰来が有ります。此処が今後の課題であり、確り克服するべき処で有ります。此処もまた勇で有ります。何か失敗と感じた後も確り勇気を振り絞り立向かって行かねば成りません。総て旨く行くばかりが大切では有りません。不味いと感じるところが有っても最後まで勇気を持ってやり通す事が大切です。その積み重ねが確かな熟成をを生むのです。そう信じて最後まで勇を持って遣いきる事を習慣付けて欲しいと願っております。久しぶりに抜刀を抜きあい今回の稽古の締めとしました。


次回からはいよいよ演武に向けてのある種の仕上げに入ります。ますます気を張り取組んで下さい。