広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

2月第二日曜日稽古会

平成31年2月10日 稽古会
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稽古会後の食事会(第一楼にて)

平成31年2月10日、2月の第二日曜日稽古会を行いました。この日は、大阪から野原君が初稽古に出向いて参りました。
後輩二人も駆けつけて来て、昨年来の再会を楽しんでおりました。先ずは自身の一人遣いに集中しながらも兄弟子の稽古にも薫陶を受けておりました。
先ずは、心行くまでの一人遣いを充分に行なって貰い、座礼に移りました。野原君に取りましては、初稽古となりますので少し言葉を添えて、廣川君の旅立からの二年間の出来事における訓戒を行いました。これも(廣川君自慢の一門たれ!)と言う、小生の檄であります。
稽古に移りまして、先ずは木刀による打込みを行いました。久しぶりに行う野原君は、最初手を痺れさせておりましたが、続ける内に要領を得ておりました。平素の一人遣いでは味わえない、元立を相手にする難しさであり、特に心の問題でもあります。
竹刀、木刀、真剣を夫々に遣い熟してこその剣の修業で有ります。
兵法におきましては、三学の二の斬りに目を見張る働きを(やっと)だした彼でありました。やっと・・・しかし、師たる者として・・・これ程嬉しい瞬間は、有りません。誰よりも厳しい叱責を受け、それでもメゲズニ、ただ只管に求めて来た成果であります。
その後の燕飛の太刀では、無神経な遣い方に又しても厳しい言葉を浴びせられた彼ではあります。彼らしいと言えば彼らしい。しかし、いずれ今日の様な感激を小生に味合わせてくれると信じております。
本伝の太刀をみなで遣い合い、最後に時間の許すまで真剣を抜き合いました。
稽古後は、久しぶりに廣川君と共に(第一楼)出向き、会食会と致しました。本日の野原君の二の斬りの見事さを我が事の様に喜び、感激の言葉を発するハシャグ廣川君の声を一門皆で確かに聞く事が出来ました。・・・良き一日でありました。