広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

平成23年一月最終稽古会

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昨日の土曜稽古会に引き続き、一月最後の日曜稽古会を行いました。本日は数日来の降りしきる雪の影響の為、稽古開始を二時間遅らせる事となりました。雪のため稽古開始を遅らせるなど初めての事ではないでしょうか。兎に角今年の寒さ、雪の多さは格別であります。しかし皆その寒さや雪にめげず元気に出向いて参りました。帰りの道路の凍結も考慮し、本日は短時間で集中する稽古としました。


基本稽古で一頻り身体を温めるつもりでしたが結果的にうっすらと汗が出るまで行ってしまいました。その後八勢、中段、三学、九箇、下からと遣い合いました。二日目で寒さに対する丹が定まったのか其々の勢法の出来が昨日より遥かに良い物でありました。三本の二の斬りの微妙なズレに苦慮しておりましたキタさんも三本目以外はここ最近では最も良い出来でありました。そして合撃はいつもなら怯んでしまう処も確り持ち堪えており、全てが合格点の手応えでありました。島田さんもすべてのレベルが確かに整いつつあります。まさしく拙守求真であります。誰よりも叱責され罵倒されながらもメゲズに途中何度か逃げ出したい気持ちに鞭打ち稽古を続けてきた成果が確実に出てきております。今後は兵法の技術の向上が精神面にも良い影響を及ぼし正しい礼の心が高まる事を望みます。


途中手の凍えを考慮し抜刀を挟みました。今回は居合の表の中から五本を集中的に抜き合いました。皆確かに愛刀に慣れ親しんできている様で一年前とは隔世の感が有ります。斬りが夫々に確かに良くなっておりきております。特に体力的に劣るキタさんのそれはしかし体力に勝る者の斬りを遥かに凌駕しております。その伸びやかな斬りから発せれる刃音は樋が無いにもかかわらず心地よい音を発しておりました。極寒の中での稽古を積んで暖かい春には大輪の花を咲かせる予感が大で有ります。


雪の中での二日間の土日稽古会を良き手応えを持って終了することが出来ました。来週は博多の稽古会であります。万象繰り合わせて参加下さい。