広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

六月第二日曜日稽古会

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昨日に引き続き日曜稽古会を行いました。昨日とは天候はうって変わり大変な雨が降り続く一日でありました。西広島で永原君と落ち合い道場に向かいました。新車が届いている筈ですが何故か本日はJRでの参加でありました。その手には竹刀と共に愛刀が確り握られていたのは勿論であります。先輩も先に到着して待っておりました。


基本稽古は昨日同様に少し長めに行いました。宮島の演武も終了しましたので、各自の課題も新鮮な時に確り基本打込みに精を出す事としました。先輩はやはり重ための竹刀で悲鳴を上げながら取組んでおりました。重たい竹刀は軽く、軽い竹刀は重く遣えるように取組んでいるようでありました。それにしても三年前とは隔世の感と思える振りに成ってきました。蝶々が止まって昼寝する様な振りが今や竹刀が音を発てて打込んできます。そろそろ試しきりをさせても良いかもしれません。永原君も触発されたように彼なりに勢いを増しつつ打ち込んできました。これから稽古を通して彼の心身が鍛えられ、剣道家らしい体格に成ってゆく事が想像されました。まだまだ斜太刀の際に身体がついて行ってしまいますが、直にその体の捌きは覚えてゆく事でありましょう。


兵法は彼がいるときには三学、八勢は外せません。確り皆で遣い合いました。永原君は手順は最早自分の物としておりますので少しずつ技の精度を高める事を求めました。今回は打留めの総てを少し詳しく説明し手本を示し、繰り返し行いました。これは次の中段にも継りますので確り身に付けて貰います。何故かスピードの速まった八勢の追い込みに、堪らず軽い竹刀に変える先輩。そんな事で対応出来るはずも無く、又しても悲鳴を発しておりました。次の演武はやはり試合勢法で有りましょうか。その後中段、九箇、下からと遣い合いました。永原君には中段の四本目までを遣って貰いました。三学、村雲の合撃も最後には良き手応えが出ておりました。筋違いとは言えどちらも合撃です。正しく拍子を感じ正しく振るのみです。


抜刀は少し平生よりは時間をとって抜き合いました。永原君は大変な汗を流しながも常に刀の心配をしながら、柄についた汗を拭いながらの稽古でありました。これから刀にとっては心配な時期に成ります。手入れは怠りなくしなければなりません。居合、立合と母刀を中心に心行くまで抜き合いました。


稽古後は丸亀のうどんを堪能し散開としました。