広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

ゴルデンウィーク最終日の稽古会

イメージ 1

ゴールデンウィークの最終日6日に広島の稽古会を行いました。ここ数年、ゴールデンウィークは稽古を行っておりませんでしたが、博多からの出稽古希望があり、行なう事としました。前半の京都武徳殿の演武もあり、剣で始まり剣で終わる連休でありました。


京都も真夏日でありましたが広島も暑い一日でありました。道場の山側掃出し窓を開け放しての稽古は今年初めてであります。基本稽古を始めるやいなや心地よい汗が吹き出してまいりました。平素一人稽古の市原さんにとりましては最初から少し苦しい稽古であったかもしれませんが確りと気を込めて打ち込んで来ておりました。此処に来て一年半におよぶ稽古の成果が少しずつ出てきております。特に正面打ちの体の運び及び竹刀の伸びが見違えるほど良くなってきました。稽古は嘘をつきません。平素の一人稽古の様子がうかがえます。次の課題は順逆です。特に順は未だ太刀筋が通っておりません。逆に比べれば歪であります。その逆も手が縮こまり気味であります。今少し正しくそして伸びやかさを求めます。繰り返し稽古に苦痛を感じない処がありますので、之も又一人稽古で手応えを掴んでくれるものと信じております。本日は元立相手の打込みを確り行なってもらい、一人稽古では出来ない処の稽古を確りと行って貰いました。基本稽古で少々疲労困憊であったかも知れません。一通り基本稽古が終えた頃、京都の演武に参加した者が駆けつけて参りました。連休と言うのにサービス残業に出向いていた様で、少し疲れ気味でありましたが、構わず基本稽古を行わせてより以上に疲れて貰いました。


兵法は勿論、先ずは三学(とりあげ)を皆で確りと遣いあいました。京都の反省を思い出していたのか、はた又疲れが残っていたのか久しぶりに合撃の際に親指が斬れたようで止血をしながら稽古を続けておりました。しかし気分は良いと感じました。演武と言うのは正しく取り組めば上達に多大な効果をもたらしますのでその意味では今回の演武も良き影響をもたらせてくれていると感じました。市原さんの三学も大変良くなってきております。後は合撃に今少しの鋭さが出てくれば宮島の演武にも出して良いと感じました。その後八勢、中段、九箇、下からと遣い合いました。市原さんには中段の11,12本目の伝授を行いました。中段も後二本ですべての伝授が完了します。これからが中段の稽古が面白く成ってまいります。特に拍子の変化の妙は興味を必ず持って頂けると思います。


そのご抜刀の立合を時間の許すまで抜き合い、連休最後の稽古を終了致しました。稽古後の歓談は待たされる事覚悟で五日市のおんまくに参りました。やはり40分近くまたされ久々の握り寿司に皆で舌鼓を打ちました。カウンターでありましたので稽古の歓談の場としては少し無理があったようです。稽古の感想は個々に聞くことにし散開としました。