広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

安芸の国から日向の国へ

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今年最後になりますでしょう日向の国(宮崎)への遠征を行いました。今回は距離的には少し遠くなりますが熊本経由で行くこととしました。代表的な三ルートの中では今回のルートが一番気に入りました。兎に角道路事情が良いのです。運転が楽でありますし、何より外の風景が素晴らしく良いと感じました。途中勿論高速道路は途切れますが、一般道に入りましても他のルートと違い然程の信号待ちに悩まされる事もなく、快適な八時間でありました。されど八時間・・・疲れぬ訳は有りません。途中、魚の骨事件も有り・・・・・あいも変わらぬ珍道中では有りました。


今回は当初から小生の望んでおりました師範代の参加も初めてあり、やっと宮崎での修行の芽を植え付ける事が出来たと感じております。博多での最初の直伝から甲斐先生お一人では真の修行は出来かねると当初から申しており、これはと思われるお弟子さんの同席を強く申し出ておりました。やっと念願がかなったと云う事で有ります。平素磨き合う者の存在なくして武の修行は有り得ませんから。やっとお目にかかった佐藤氏は甲斐先生には生涯離すことの出来ない得難い直弟子であると感じました。この御人になら直伝を授けても邪路に陥る事はないと感じ入りました。


若い見学者二人を交えての直伝稽古は熱をおび、またたく間に時間が過ぎてしまいした。平素、踏込みを行っていないであろう佐藤氏のそれは思いのほか見れるもので有った事は嬉しい意外でありました。若い分、我流悪癖に陥る事は即座に正せそうな雰囲気を持った御仁であると感じました。無論現在は手順が主である域を出ませんが、毎回師弟同行で磨き合えば自ずと道は開けてくると思います。特に相懸けは撃ち合いの中でしか真の呼吸(コツ)は掴めぬものです。小生がいないときの同行の修行を望むばかりで有ります。